HomeMidBlue

1995年のアルバム。ロサンゼルスレコーディングで全編バラード構成。


『 16 ブランコ 』
作詩:中山美穂 / 作曲:Maria / 編曲:溝口 肇
『 LOVE 』
作詩:中山美穂・小竹正人・CINDY作曲:CINDY/編曲:KENNY HARRIS
『 追憶 Reminiscence 』
作詩:中山美穂・小竹正人/作曲:CINDY/編曲:KENNY HARRIS
『 抱きしめたい 』
作詩:小竹正人/作曲:Maria/編曲:STEVE BRAY
『 イタイ 』 
作詩:小竹正人/作曲:Maria/編曲:STEVE BRAY
『 SWEETN' SOUR SOUP 』
作詩:小竹正人/作曲:Maria/編曲:JAI WIDING
『 AFTERNOON 』
作詩:小竹正人/作曲:CINDY/編曲:KENNY HARRIS
『 GAME IS OVER 』
作詩:中山美穂・小竹正人/作曲:CINDY/編曲:KENNY HARRIS
『 BROWN SHOES 』
 作詩:小竹正人/作曲:CINDY/編曲:TOM KEANE
『 SMILE AGAIN 』
 作詩:CINDY/作曲・編曲:Maria
『 Hurt to Heart~痛みの行方~ 』
作詩・作曲:横山敬子/編曲:JERRY HEY

1995.9.30 Release

CD:KICS-520

掲載された雑誌の中で、『ViVi 95年11月号』から、
アルバム『Mid Blue』についての美穂ちゃんへのインタビューより 

-やっぱりアルバムを作りたい!- 

 「ロスへ来た時には、純粋なお休みのつもりだったの。今年は年頭からドラマ
の仕事が続いて、もう新しいものを生み出すパワーが残ってないような気が
してね。だから、いつもなら新しいアルバムを作っている時期に、
充電をしようと思った。その後に続くコンサートは今までの曲を大事に歌う、
そんな形態にしようなんて考えていた。」

当初の努力目標───ひとりになって、アクティング・スクールに通う。
そして英語をマスターする!

「なのに、こっちに来てすぐだったんだよね。
“ごめんなさい。やっぱりアルバムを作りたいの。
”自分から電話しちゃった。
そうしたら、“ヨシ、じゃあロスに行こう”って。」

そして始まった民族の大移動。入れ代わり立ち代わり、多い時には総勢
20名ものスタッフがロスまでお引っ越し。

できたてほやほやのアルバム『Mid Blue』は、中山美穂の
“作りたい”だけが発端となってできあがったアルバムなのである。

「今年は何だかずっと“ブルー”だったんですよ。ブルーと言うと、
悲しい気分を代表しているみたいでしょ。もちろんそれもある。
でもブルー・スカイのブルーも宇宙のブルーも全部入った
“ブルー”だったのね。大人だったら、悲しくても行き過ぎては
いけない悲しさがあると思う。晴れたブルー・スカイ にも、
浮かれ過ぎない青さがあるんだと思う。
“Mid”っていうのは、そんな行き過ぎない加減のことかな。」

ずっとやりたかった、バラードだけで綴ったアルバム。
できあがってみたら、そのバラードも“大バラード”と
いうのではなく、死にたいほど重くもなく、ほどよく“Mid”に
なっていた。
             
「“じゃあ『Mid Blue』ね。”って、タイトルは最後に
決まったものなの。
アメリカのマインドで曲を作ってくれたCINDYと、日本の細やかさで曲を
作ってくれたMariaと、曲の感じもなんだかMidにバランスがとれていた。」

中山美穂の夢は、なぜだか不思議とかなって、周囲を驚かせてしまう
ことがある。
ただしそれは魔法のように実現するのではなくて、静かに念じつづけた
ある日、ご褒美のようにポコッと実現してしまうのだ。

まず初めの一歩は、自分の言葉で詞を書きあげることだった。
それからツアーを回った仲間、KNACKと一緒に曲を作ること。
そして今年なら、"バラードだけのアルバム"と、"友達と一緒に作りあげる詞"。

「長いこと、一緒にやりたいと思っていた友達がいたの。
言ってみたこともあったけど、“仕事と遊び、考えなさいよ”
“・・・・・・ハイ”で話しはおしまいになっていた。仕事と友情は、
絡めたくても絡めないものだったんですね。それが今年は詞を
頼むことができた。遊んでいるうちにできてしまったり、言葉にしない
ことまでが伝わっていたり。友達には、友達だからできることが
あったんだ。

 きっと、ごまかしのきかない年齢になったおかげなんじゃないかな。
本当は子供。でも責任がとれると思ってもらえたおかげかも。
 いつもなら自分で書いていた詞も、
“そんなにバラードばかりは書けないよ”
って、素直に頼ってみてよかった。しっくりとくる詞で、曲で、 歌えてよかった。そのぶんの責任はずっしりと重たくなったけど。」

中山美穂いわく
“説明することは少ないけれど、聞いてもらえれば長いアルバム”。
長いのは、時間だけじゃなく、もっと違うニュアンスで。

「遊びに来てよって言ってたら、KNACKのメンバーも全員揃って来てくれたの。
でもみんなが来てくれた時、ちょうど煮詰ってたんだよね。
ツア・コンになる余裕もなくて、スタジオにこもってた。そうしたら、
そこに来てくれたんだ。ディレクションまでしてくれて。やっぱり、
絶対に思うの。友情があれば、大丈夫。愛があれば百人力。」
スペシャル・サンクス・トゥ・KNACK。
アルバムに添えられた一行にも、込められた意味がある。

 

16ブランコ

今回の詞は、いつものように“日記”ではなくて、

  すべて物語。



  この詞では、初恋のような失恋を頭の中でしてみた。

  そんな気分になりたくて(笑)。



  16はジュウロクでもシックスティーンでもOK。

  イメージとしては十六歳ぐらいの頃を回想している

 

LOVE

ひと言では言えないことをまた曲にしてしまった。



CINDYと小竹と三人の間で“信じようね。愛し合おうね。”

という言葉から生まれてきた。



私が煮つまると“ハイ次”、次の人が煮つまると

“ハイ次”・・・・・・。

三周ぐらいしたかな。



どのフレーズをとっても涙が出る。どの部分も大好き。

中に、子供のコーラスが入っているのだけれど、それにはひとつ、

願いがこもってる。

 

追憶

 小竹と二人、“物語にしよう”というところから始まった曲。

二人の間で“ハイ次”が百週ぐらいした。

いちばん時間がかかったかな。

できなくて、泣きながら作ってた。



私の中で、主人公は白髪のおじいさんなの。

もしかしたらもう死んでしまったおじいさんで、雲の上に

腰かけながら昔のことを思い出している。



現代的な男の子だったら、思い出している女の人のことを

“待ってるよ。お願いだベィビィ”

みたいに なるんだと思うの(笑)。

でもおじいちゃんは大人だから、知恵も経験も豊富で、

だからその女の人を想う気持ちもあったかいの。.

 

抱きしめたい

 この詞だけは唯一実話。

彼は年下のアメリカ人で、話もしなかったんだけど、

胸がキュンキュンしてた。



それを恋とは言わないのかもしれない。



でもたまにキュンキュンするのって楽しいでしょ?

そんなエピソードを話し、小竹に書いてもらった曲。

 

イタイ

 この曲を聴くとイタくなる。



もしかしたら“ドラマ”を演じている時の私かな。

みんなが“美穂っぽい”と言うの。

“美穂っぽい”ってこういうことかと思った。



深くやりとりするというよりも

“じゃあ、ヨロシク”で できた曲。

そしてみんなが大好きな曲。

 

SWEET N’SOUR SOUP

タイトルを聞いた時、アメリカ人スタッフが

“ギャグっぽい曲なの?”と聞いていた。



これはそうではなくて、甘くて酸っぱい恋物語の意味。



“美穂しか歌えないよ”と言われた。

“傷つくだけならいい 傷つけ合うのは・・・・イヤ”

というあたりが、わかるな。



本当はそうじゃないけど。

 

AFTERNOON

 テーマは初恋。

自分でも初恋のことを思い出しつつやっていたと思う。

実話じゃないけど、聴くとプレイバックしてしまう曲。

 

GAME IS OVER

泣きたいのに泣けないことがある。

泣けばラクになるのに泣けないことがある。

わざと悲しい映画を観ても、涙がこぼれ落ちない。

“いっそのこと死んでしまおうか?”───すると途端におかしくなるの。

“バッカみたい”。そして笑ったら、泣けてくる。

そんなことってあるよねって、小竹と話してて、そしてできた曲。



煮つまって、“何もかもどうでもいい”という気持ちになったら、

“それ”が詞(フレーズ)になった。

歌もその延長でやってみたら、案外すんなり入った。

直前まで詞を書いていて“ハイ、おまたせ。やりましょう!”

というのも、初めてだったな。

BROWN SHOES

家の中、女のコがひとり、出て行った彼を待っているような曲。

以上オシマイ。

聴いてもらえれば、わかるの。

 

SMILE AGAIN

CINDYと話をしていると、いつもこんなことを言ってくれる。

“いつもあなたのことを想っているから。瞳の中に私がいるよ。”

アメリカの女性でしょ?

これは、そんなカンジがそのまま曲になったもの。

言われたことを今度は私がみんなに歌ってる。

 

Hurt to Heart ~痛みの行方~

三年前にレコーディングしたものを、シングルの時にもう一度録り直した。

以前は大人すぎて釣り合ってなかったの。

そして、しまっておいたものを取り出してみた。

歌ってみたら、声が前より子供になってたけど(笑)。



今だから、歌える曲になった

ƒy[ƒWƒgƒbƒv‚Ö
ロゴ

 

AngelRoom MENU

Design by Megapx@ Template by sozai-dx.com
Copyright (C) FreeTmpl007 All Rights Reserved.